振り返れば、今からもう7年も前のことになっていました。
紅茶をしているのだから、一度はスリランカへ行ってみたいと思い、今は亡き磯渕猛先生と行く紅茶の旅に参加しました。
茶園ばかりを巡る旅で、リゾートや観光地に行くこともなく、茶園で働く人たちや、茶園の中にある学校の子供たちなど、あまり裕福な環境にはない所の人たちの暮らしを見てきました。でも、そんな環境下にあっても優しくて、笑顔キラキラしている人たちの印象がいまでも鮮明に思い出されます。
昨日、在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉領事のD.W.アルッガマゲさんにお目にかかる機会がありました。
実は今年は、J.R.ジャヤワルダナ元スリランカ大統領がサンフランシスコ講和会議で日本を擁護する演説を行ってから70年を記念する年なのだそうです。『日本は自由な国にするべき』といったその演説が戦後の日本のあり方を決める上で一石を投じたようです。知らなかった歴史上のスリランカと日本の関係でした。
ランチはスリランカカレー！をいただきました。
ココナッツオイルを使って、玉ねぎ、にんにく、生姜と様々なスパイスを炒め具材とともに軽く煮込んだカレーは全く胃もたれもしない、食べるだけで身体の芯から元気が湧いてくるような、とても美味しいカレーでした。スリランカでカレーは日本のお味噌汁のようなものだそうです。日常的に食べ、それぞれの家庭にそれぞれのカレーがあるのだそうです。スリランカスパイスの魅力を満喫しました。
7年前、キャンディー地方のルーラコンデラ茶園に立った時、自然と涙がこぼれました。またいつかここに来たいなぁと、贅沢をいうなら、空気のように優しくそばに寄り添って居てくれる大好きな人とここを歩いてみたいと思ったのでした。
まっ、そんな人は現れそうにもないから、いつか一人で訪ねて思いっきり大きな深呼吸をしたいなぁと夢見ています。懐かしいスロランカの想い出す良い一日になりました。
名誉領事、スタッフの皆さま、ありがとうございました。
