2023年 11月1日 紅茶の日

今年の「紅茶の日」のテーマは、オーガニック。

お客さまに召し上がっていただくものを限りなくオーガニックで揃えてご提供したいと、オーガニック専門家の資格を取得してから考えるようになりました。全てのものを毎日というのは、現実的には難しいので「紅茶の日」という特別な日にテーマとして今年はオーガニックを掲げて実践してみました。

紅茶は、外装に有機JASマークやユーロリーフ((EU産有機農作物マーク)が書かれているものを取り寄せで揃えました。

お菓子等の材料は、生活圏内のオーガニックストアで買える、有機JAS認証の付いている材料を用意して作りました。特別に取り寄せなくても近くでどこまで揃うのか、日常的であることも大切なポイントでした。

ストアの下見をしてから、今入手できるもので作れる紅茶に合うメニューを考えました。野菜や果物などは必ずそれがあるとは限りません。焼き菓子の材料は、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、そのほかナッツやドライフルーツ、季節のりんごや野菜は簡単に入手できました。問題は、乳製品と卵。有機JAS認証マークの付いているものはなかなか見当たりません。通販の取り寄せも考えましたが、卵は通常お店で使っている平飼いで飼料にこだわって育てたニワトリの卵を、牛乳はより自然に近い環境で育てられているブラウンスイス種でノンホモ、パスチャライズドの牛乳を、バターはグラスフェッドのバター、チーズはセルロース不使用と書かれたものを準備しました。

有機JASマークがすべてとは言わないまでも、消費者でしかない私にとってマークは一つの大きな判断基準です。そのマークがないものに関しては自分なりの判断で選ぶしかありません。

今回のメニューは、

全粒粉とプルーンのケーキ、りんごのマフィン、かぼちゃのプリン、野菜のケークサレ、ひよこ豆のコロッケ

当日はオーガニックプレートとして紅茶といっしょにお楽しみいただきました。見た目は茶色が多く、決してかわいいとか、きゃーとトキメク華やかさはありません。滋味豊かなと言った感じでしょうか。

私は、ビーガンでもないし、グルテンフリーやノンシュガーもしないので、このオーガニックプレートが体に良いのか?と問われると召し上がる方次第としか答えられません。米粉でも試し、植物由来のバターやミルクでも試作をしましたが、私の嗜好に合ったお菓子はできませんでした。私がそうした材料を使いこなす技術を持ち合わせていないからかもしれませんが、やはりお客さまには自分がおいしいと思うものをお出ししたいという思いです。

オーガニックは健康に良いという視点のみで捉えられがちですが、それのみならず、今の社会や自然が抱えるさまざまな状況を良い方向へ向かわせる可能性があるということを学びを通して知りました。もちろん何がオーガニックや!という意見もよく耳にします。実際実践すると言っても購入して消費する立場からすると、買えるお店や商品も少なくて価格も比較すると高めなものが多く、日常にするのはとても難しいことだと感じてしまいます。

オーガニックを意識した今年の「紅茶の日」。お客さまには、おいしかったよと翌日メッセージをいただいたり、愛を感じますとゆっくりと味わう方や、お友達に食べてもらいたいからとお持ち帰りされた方もいらして、当日オーガニックについて何かを語った訳ではありませんが、召し上がっていただくことで小さなしあわせを感じていただけたのではと思っています。ご感想を伝えてくださるお客さまに感謝です。ほんとにありがとうございました。

紅茶もお菓子の材料も相次ぐ値上げが続いています。到底毎日をオーガニックにすることは難しいですが、今回の「紅茶の日」のようなイベントや月に数回オーガニックのメニューのご用意ができるようにしていきたいなと思っています。

生産・製造を担う方々のご苦労を思うと選んで買って食べるだけの立場の私は楽ちんで、感謝しかありません。私に何かができるとは思えませんが、意識を持って微々たる実戦をしていきながら、オーガニック🟰人、動物、植物全ての命をしあわせにする仕組み、そんなことをお茶の時間を通して、お客さまにも感じていただける、そんな取り組みもしていきたいなと思います。

2023年紅茶の日 ご来店ありがとうございました。

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