ふわふわのケーキはなんとも魅力的。ケーキづくりを習ったことがないので、スポンジケーキはハードルが高く感じられて。ひと切れも高さがあって大きくて、材料もとってもシンプル。卵は使うけど、植物性のオイルを使うケーキは軽やかで、ふわふわケーキへの憧れが簡単に叶うから、作るケーキはたいていシフォンケーキ。これまで一番多く作ってきたケーキがシフォンケーキです。製菓を学ばれた方がご覧になると、この程度でって言われてしまうかもですが、これ以上の探求より、作り続けることを頑張ろうと思うこの頃です。
そこに逃げるわけではありませんが、誰かがお家で作るケーキを代わりに作っていると言いますか・・・素敵なスペシャルなケーキはパティシエさんにお任せして、『私も作れるのよね・・・』みたいなケーキがいいなと思っているのです。お茶の時間のスイーツはそんな感じのものがいいなって思っているのです。いやいや、プロ並みのお菓子作りの腕を持ちながら違うお仕事や主婦をしていらっしゃるお客さまもいらっしゃるから・・・やっぱりより上手に作れるように日々研鑽しなくてはいけないですよね・・・。
そんな当店のシフォンケーキ、暑い季節は冷たく冷やしておいしいヨーグルトのシフォンケーキを作ることが多いです。ヨーグルトを加えたクリームを添えて、柔らかな酸味としっとりとした食感が楽しめて、比較的大きなひと切れも秒で食べれてしまう?感じです。
先日ご家族でご来店になったお客さま。小学校低学年の元気な男の子が、彼の身長の半分くらいのシャチのぬいぐるみを持って登場。カウンターにちょこんと座ってシフォンケーキを食べてくれました。ゆっくり食べなさいって隣のお母さんに言われながらも、お口の周りにクリームをつけながらぱくぱく食べてくれました。一瞬目が合うと、親指を立てて、Good のサインを送ってくれました。かわいい!と叫びそうな気持ちを抑えて、私も目くばせしながらthumbs upを返しました。『お代わりしたい』『食べ過ぎ』というお母さんとのやりとりも嬉しかったです。
ふと、子供が小さい頃にシフォンケーキを食べてる姿を思い出して、ケーキといえばこれだったけど、もう飽きたとも言わずに食べてくれてたなと、それは幸せなことよねとあらためて思ったりしました。
これからも、ケーキはとりあえず・・・変わらず・・・シフォンケーキです。
